霧ヶ丘つだ病院

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CPAP療法

CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)

CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群の治療の第一選択です。

CPAP療法とは

CPAP療法では、患者さんの気道閉塞の度合いに合わせた空気圧を鼻マスクによって、鼻から気道へ送ります。
このことにより、喉の組織を広げ、舌を押し上げて気道をあけ、無呼吸の発生を防ぎます。

無呼吸の状態
無呼吸の状態
CPAP装着中 CPAP装着中
CPAP装着中
閉塞型睡眠時無呼吸症候群は軟口蓋や舌根の沈下により気道が閉塞し、無呼吸が発生する。   CPAPは鼻マスクを介して、一定陽圧の空気を送り込み、上気道を広げ上気道の開存を補助する。

この治療法は、有効性と安全性が確認され、現在の睡眠時無呼吸症候群治療の第一選択とされています。

また、CPAPの使用によって、生命予後(生存率)が改善されます。

無治療群と比較して、CPAP治療群は明らかに予後が良い。

CPAPを使うにあたって

CPAP治療は外来受診による保険診療の取扱になります。従って月1度の受診が必要となります。
ただし、一定の条件を満たす方は最大3ヶ月まで受信間隔を延ばす事ができます。
また、CPAPの使用頻度にかかわらず(使用していなくても)、費用が発生しますのでご了承ください。

なお、職業ドライバーなど、仕事上危険を伴う業種の方は、会社に治療状況を報告する場合がありますのでご了承ください。

事務手続きの都合上、毎月15日までの無呼吸外来の受診をお願いします。
また、土曜日は外来が混雑することが多いため、平日に受診することをお勧めします。
(月末は曜日に関わらず、外来が混雑することが多いため、なるべく月初めの受診をお勧めします。

⇒比較的空いているのは・・・月・火・木・金の午後

~CPAPをやめるには~

無呼吸が残っているままでのCPAPの自己中止は危険ですので、中止を希望される場合には医師にご相談下さい。
肥満が伴っている方は、いびきをかいていなかった時期までの体重に戻すことにより無呼吸が改善することがあります。
また、減量することによりマウスピースなどの治療に移行できることもあります。

当院では、CPAPの離脱に向け、管理栄養士によるダイエットサポート(栄養指導)により減量をバックアップしています。

CPAPのお手入れ

CPAP毎日のお手入れ
CPAP毎週のお手入れ

CPAPの種類

CPAPには、大きく分けて定圧式(固定型)CPAPと自動圧調節式CPAP(オートCPAP)の2種類があります。
当院では、多くの方が始めはオートCPAPを使用し、生活リズムの乱れもなく、一晩を通じて無呼吸の状態が一定である場合は、固定型のCPAPを使用しています。
どちらも長所、短所があります。
検査データ、治療データ等を確認しながら、選択していきます。

~オート(自動圧調整式)CPAP~ オート(自動圧調整式)CPAP

オートCPAPは、フローリミテーション(無呼吸やいびきの前段階での気流の変化)を感知し、自動的に無呼吸を防ぐ圧を気道に送ります。
人によっては機器が敏感に反応し、必要以上に圧が上昇する場合や、圧が十分気道にかからないこともあるので、検査(CPAPタイトレーション)にて確認します。

~定圧式(固定型)CPAP~ 定圧式(固定型)CPAP

常に一定の風圧を気道に送り、無呼吸の発生を防ぎます。
圧力は、個人によって異なりますので、検査(CPAPタイトレーション)により確認します。

~当院で扱っているCPAP~

当院では、快適にCPAPを使用していただくために、様々な機器とマスクを取り扱っております。
マスクや機器は、必要に応じて交換できます。受診時にご相談下さい。
※新機種や新マスクが出ましたら、随時取り扱っていきます。