院長挨拶・略歴
院長あいさつ
当院は先代理事長 津田稔が1966年に九州労災病院を退職して、主にじん肺の患者さんや呼吸器の患者さんを専門に診ながら、地域の内科の病院として歩んで参りました。
1998年より、呼吸器を病院の柱に呼吸リハビリテーションを充実させ、睡眠呼吸障害、在宅呼吸ケアの分野にも力を注いで参りました。
おかげさまで、日本中の方々からご声援をいただくことができるようになって参りました。
患者さんをはじめ、地域の方々、関係医療機関など多くのご支援に感謝しております。
さらに、より良い医療、患者さんと向き合った医療を進めてまいりたいと存じますので、これからもよろしくお願い申し上げます。
当院のコンセプトとなるものを以前、雑誌の巻頭言として書いております。
この点につきましては、呼吸不全の患者さんだけでなく、当院が関わらせていただく患者さん全てにあてはまることであります。
御笑読いただければ幸いです。
内なる病気、心は外へ(呼吸器ケア2006年巻頭言に掲載したもの)
『慢性呼吸不全の症状である息切れは、脳血管障害で片麻痺がある患者さんのように外から見えるものでありません。
また、家族からも息切れが理解されない場合があります。
苦しがっている患者さんに対して何をしたら良いのか戸惑っている家族もいます。体温や血圧などのように数値として表す方法もありません。
気分によって息切れが軽くなったり重くなったりすることがあります。
患者さんに精神的なものが原因ですから、と医療スタッフが言葉だけで言ってしまうことがあります。
この息切れを改善するためには、薬だけでなく、患者さんの抱える全ての問題を解決する必要があります。
それは、当然ながら医師一人だけの力では無理であり、呼吸ケアチームが力を合わせ、患者さんが前向きに取り組めるように手助けをし、解決されて行くべきだと考えます。理学療法士、看護師、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、訪問看護師、ヘルパー、デイサービススタッフ、栄養士、薬剤師、検査技師、事務職ほか、呼吸ケアチームが一丸となって、かつ、専門分野を活かしながら、患者さんが体を動かし、胸を動かし、心を動かす(新たな感動をもつ)のを手助けするシステムを構築せねばなりません。
患者さん同士の出会いの場を作ることも重要です。
これまで日常生活で役割機能が低かった患者さんが他人のために役に立ったと考えることができれば、その患者さんはHappyになれます。
脳血管障害では一生のうち多くて数回の急性期入院であり、急性期病院から回復期リハビリ病院、長期療養施設、在宅への移行とかかりつけ医の連携が流れとして確立されています。
一方、冬になると急性増悪のため入退院を繰り返す慢性呼吸不全患者が急性期病院からどのように在宅呼吸ケアへつながって行くのか、どこで呼吸リハビリテーションを行うのかなど、慢性呼吸不全などの内部障害に対する社会的システムは未完成です。
患者さんの社会的救済を進めるためには、ほかの疾患と比べてどれだけ苦しいか、QOLが損なわれているか、疾患間で普遍的に使用できる指標を用いて具体的に示すことも必要です。
呼吸ケアチームは、このような慢性呼吸不全の患者さんが置かれている社会的背景にも目を向け、患者さんが不利益を被ることなく、社会に対して提言し、システムを構築して行く役割を果たします!』
1975年 | 福岡県立小倉高校卒業 |
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1982年 | 久留米大学医学部卒業、産業医科大学第二内科研修医 |
1984年 | 産業医科大学大学院 N-myc癌遺伝子について研究 |
1988年 | 産業医科大学病院 呼吸器科助手 |
1989年 | 産業医科大学大学院 博士課程修了 |
1990~ 1992年 |
アメリカ システックファイブローシス財団の奨学金を得てカリフォルニア大学サンフランシスコ校、心臓血管研究所にてムチン遺伝子と気道分泌の遺伝子制御について研究 |
1993年 | 産業医科大学産業生態科学研究所 作業病態学 講師 |
1996年 | 同上 呼吸病態生理学 助教授に転任 |
1998年 | 医療法人恵友会 津田内科病院 副院長就任 |
2000年 | 医療法人恵友会 津田内科病院 院長就任 |
2006年 | 医療法人恵友会 理事長 |
2009年 | 久留米大学医学部 臨床教授 兼任 |
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会理事 日本呼吸器学会 COPDガイドライン第4版 作成委員 |
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《 呼吸器関係 》
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